
インスタントコーヒーって何だろう?粉で売られているコーヒーとの違いは?

インスタントコーヒーに興味があるけれど、自分に合っているかな?
インスタントコーヒーについて、このようなことを思っている方もいるのではないでしょうか。
わたしもかつては、スーパーマーケットなどで粉で売られているコーヒーとインスタントコーヒーは何が違うのか、わかりませんでした。
詳しくは後で説明しますが、インスタントコーヒーは「コーヒー液を粉末・顆粒状にした商品」のことです。販売形態や種類も様々あります。
そんなインスタントコーヒーには、こんなメリットがあります。
・お湯を注ぐだけでコーヒーを作れる
・自宅外でも気軽に楽しめる
・好みの味わいに調整できる
・アレンジしやすい
・カフェインレスタイプもある
ただ次のようなデメリットもあるため、インスタントコーヒーに興味があればメリットとデメリットを踏まえて、自分に合っていそうかを判断すると良いでしょう。
・レギュラーコーヒーと比べて風味が劣る傾向にある
・スティックタイプだと添加物が含まれている
・飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取になる
この記事では、インスタントコーヒーに興味がある方に向けて、以下の内容を説明しています。
- インスタントコーヒーの特徴
- インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーの違い
- インスタントコーヒーのメリット
- インスタントコーヒーのデメリット
- インスタントコーヒーをおすすめできる人
- インスタントコーヒーの選び方
- インスタントコーヒーの主な商品
- インスタントコーヒーについてよくある質問
読んでいただければインスタントコーヒーとは何かが分かるだけでなく、自分に合っているかどうかも判断できると思いますので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!
インスタントコーヒーの基礎知識

始めに、以下3つを通してインスタントコーヒーの基礎知識をお届けします。
- インスタントコーヒーの主な製造方法
- インスタントコーヒーの主な販売形態
- インスタントコーヒーの主な種類
インスタントコーヒーの主な製造方法
インスタントコーヒーは、主に以下の方法で製造されています。
【フリーズドライ製法】
・冷凍させたコーヒー液を細かく砕き、真空状態にする製法
・見た目は、つぶつぶとしていて粗め

【スプレードライ製法】
・濃縮したコーヒー液を高温の乾燥塔で微粒化させ、水分を蒸発させる製法
・見た目は、サラサラとしていて細かい

上記の製法で粉末・顆粒状になったコーヒー液は、お湯を注ぐことで元のコーヒー液に戻り、飲める状態になります。
なおインスタントコーヒーは、販売メーカーによっては「ソリュブルコーヒー」と呼ばれることもあります。
インスタントコーヒーの主な販売形態
インスタントコーヒーは、主に次の3つの形態で販売されています。
販売形態 | 特徴 |
---|---|
瓶 | ・瓶にインスタントコーヒーが入っている ・容量はメーカーによって様々 |
ジッパーバッグ | ・開け口にジッパーが付いている袋にインスタントコーヒーが入っている ・容量はメーカーによって様々 |
スティック | ・1杯分の個包装にインスタントコーヒーが入っている ・個数はメーカーによって様々 |
瓶やジッパーバッグのインスタントコーヒーは、量を調整して自分好みにできたり、アレンジコーヒーやスイーツを作ったりできます。
スティックのインスタントコーヒー(スティックコーヒー)は、1杯分飲みたいときに便利です。
インスタントコーヒーの主な種類
インスタントコーヒーの種類は、主に次の3つがあります。
種類 | 特徴 |
---|---|
ブラック | ・多くは無糖のブラックコーヒー ・商品によって、カフェインレスやコク深めなど様々な商品がある ・販売形態は瓶やジッパーバッグ、スティック |
カフェオレ | ・コーヒー液の粉とクリーミングパウダーでカフェオレを再現している ・商品によって、カフェインレスや甘さ控えめなど様々な商品がある ・販売形態の多くはスティック |
カフェラテ | ・コーヒー液の粉とクリーミングパウダーでカフェラテを再現している ・商品によって、カフェインレスや甘さ控えめなど様々な商品がある ・販売形態の多くはスティック |
どの種類も、商品によってカフェインレスやコク深め、甘さ控えめなど独自の特徴を持った様々な商品が展開されています。
販売形態については、カフェオレやカフェラテについてはスティックで売られていることが多いです。
ブラックは、スティックの他、瓶やジッパーバッグでも販売されています。
インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーとの違い

インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーの違いは、以下の通りです。
名称 | 特徴 |
---|---|
インスタントコーヒー | ・コーヒー液を粉末や顆粒状にした商品 ・お湯に溶ける ・お湯で溶かしたら飲める |
レギュラーコーヒー | ・焙煎したコーヒーの豆、もしくは炒ったコーヒー豆を挽いて粉にした商品 ・お湯では溶けない ・抽出器具で濾すことで飲める |
インスタントコーヒーは、コーヒー液を粉末や顆粒状にした商品です。お湯を注ぐとコーヒー液に戻って溶けるため、そのまま飲むことができます。
一方レギュラーコーヒーは、焙煎したコーヒー豆、もしくは炒ったコーヒー豆を挽いて粉にした商品です。お湯で溶かすことはできず、フィルターなど抽出器具で濾さないと飲めません。
インスタントコーヒーのメリット5つ

ここまでお読みになって、インスタントコーヒーの特徴をお分かりいただけたと思いますが、メリットとしては以下の5つが挙げられます。
・お湯を注ぐだけでコーヒーを作れる
・自宅外でも気軽に楽しめる
・好みの味わいに調整できる
・アレンジしやすい
・カフェインレスタイプもある
順に説明していきましょう。
お湯を注ぐだけでコーヒーを作れる
インスタントコーヒーは、お湯を注ぐだけでコーヒーを作れます。
前述した通り、インスタントコーヒーはコーヒー液を粉末・顆粒状にした商品のため、お湯を注ぐと元のコーヒー液の状態に戻るからです。
レギュラーコーヒーの場合は、コーヒー豆を挽き、粉になった豆をフィルターに入れてお湯を注ぎ、コーヒーの成分を抽出するという作業が必要ですが、インスタントコーヒーであればそんな手間は必要ありません。
コーヒーを簡単に作りたいときに重宝するのが、インスタントコーヒーです。
自宅外でも気軽に楽しめる
自宅外でも気軽に楽しめるところも、インスタントコーヒーのメリットでしょう。
インスタントコーヒーは瓶やジッパーバッグ、スティックというように、持ち運びしやすい形態で販売されています。
職場はもちろん、キャンプや旅行などのアウトドアにも持って行きやすいです。
インスタントコーヒーは、場所を問わずに楽しめる商品といえます。
好みの味わいに調整できる
瓶やジッパーバッグのインスタントコーヒーであれば、自分好みの味わいに調整できます。
これらの販売形態は、グラムで売られているためです。
たとえばCMでお馴染みのネスカフェゴールドブレンドのインスタントコーヒーは、瓶タイプだと30g・80g・120gの3つのラインナップがあります(2025年6月時点)。
1商品のグラムにつき何杯分という目安はありますが、必ずしもそれに従って飲む必要はありません。お好みの濃さで粉の量を変えられますよ。
またコーヒー液の粉にお湯を入れた後、「ちょっと薄かったかも」と思ったら追加することも可能です。
色々な量で試してみて、自分が好きな味わいに出合えるのがインスタントコーヒーなのです。
アレンジしやすい
インスタントコーヒーは、アレンジしやすいです。
たとえば牛乳や豆乳といったミルクで作ったり、冷たい水に溶ける商品であればアイスコーヒーを作ったりすることができます。
さらに、スイーツの材料としてもインスタントコーヒーを活用可能です。
たとえばインスタントコーヒーを販売しているUCCは、公式サイトでインスタントコーヒーを使ったティラミスの作り方を公開しています。
好みの濃さだけでなく、様々なコーヒーの種類を楽しめて、スイーツも作れるのが、インスタントコーヒーの良いところです。
カフェインレスタイプもある
インスタントコーヒーには、カフェインレスタイプもあります。
たとえばネスカフェゴールドブレンドには、以下3つのインスタントカフェインレス商品が揃っています。
こうしたカフェインレスのインスタントコーヒーは、コーヒーを飲みたいけれど、カフェインの摂取を避けたいときに重宝するのです。
カフェインレスコーヒーとは何かについては、当ブログの以下の記事で説明していますので、よろしければご覧ください。
インスタントコーヒーのデメリット3つ

インスタントコーヒーには多くのメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
・レギュラーコーヒーと比べて風味が劣る傾向にある
・スティックタイプだと添加物が含まれている
・飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取になる
1つずつ説明していきましょう。
レギュラーコーヒーと比較すると風味が劣る傾向にある
インスタントコーヒーの全商品に該当するわけではありませんが、レギュラーコーヒーと比較すると風味が劣る傾向にあります。
これは、インスタントコーヒーの製造方法に理由があります。
前述したように、インスタントコーヒーはスプレードライ製法とフリーズドライ製法によって作られます。
前者はコーヒー液を高温で乾燥させること、後者は空気に触れると酸化しやすい特徴のため、コーヒーの風味が飛びやすいといわれているのです。
コーヒー本来の味わいを楽しみたい方は、インスタントコーヒーではあまり叶わないかもしれません。
スティックタイプだと添加物が含まれている
スティックタイプのインスタントコーヒーであると、以下のような添加物が含まれていることが多いです。
- 香料
- 甘味料
- クリーミングパウダー など
スティックのインスタントコーヒーは甘さとミルク入りのカフェオレやカフェラテが多いため、上記のような添加物が含まれているのです。
全ての添加物が悪者ではありませんが、飲み過ぎてしまうとお腹が緩くなるなど体に影響が出る恐れがあります(どんな症状が出るかは、人によって変わります)。
スティックタイプであれば1日1本程度というように適量であれば大きな問題は起こりにくいと思われますが、気になる場合は添加物が含まれていない商品を選ぶのが良いでしょう。
飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取になる
一般的なインスタントコーヒーにはカフェインが含まれているため、飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取になります。
カフェインを過剰に摂ってしまうと、健康問題が起こる恐れがあります。
厚生労働省によると、以下の症状を引き起こすことがあるようです。
- 中枢神経系の刺激によるめまい
- 心拍数の増加
- 興奮
- 不安
- 震え
- 不眠症
- 下痢
- 吐き気 など
このため、飲み過ぎには注意しなければなりません。
日本の機関ではありませんが、国際機関が一般的なコーヒーの摂取目安量を以下のように定めていますので、参考にすると良いでしょう。
- 健康な成人…マグカップ(234ml)で約3杯まで
- 妊娠中の人や授乳中の人、あるいは妊娠を予定している人…マグカップ約2杯まで
ただしカフェインの感じ方は人によって異なりますので、飲んでみて少しでも不快感を覚えたら中止することをおすすめします。
それでもコーヒーを楽しみたいという場合は、カフェインレスコーヒーを適量飲むのが良いといえます。
インスタントコーヒーをおすすめできる人

ここまでの内容を踏まえると、インスタントコーヒーはこのような人におすすめといえます。
・コーヒーを気軽に作って楽しみたい
・好きな濃さのコーヒーを簡単に作りたい
・アレンジコーヒーを手軽に作りたい
インスタントコーヒーはお湯を注げば完成しますから、気軽にコーヒーを作れます。
瓶やジッパーバッグといったグラムで売られているインスタントコーヒーであれば量を調整できるため、自分好みの濃さのコーヒーを簡単に作りたい方にもおすすめです。
ミルク入りコーヒーやアイスコーヒーといったコーヒーも簡単にできるため、アレンジコーヒーを手軽に作ってみたい方にも向いているでしょう。
インスタントコーヒーは、簡単かつ自分オリジナルのコーヒーを作りたい方の味方です!
インスタントコーヒーの選び方

この章では、ここまでお読みになってインスタントコーヒーを飲んでみたいと思った方に向けて、インスタントコーヒーの選び方を紹介しましょう。
インスタントコーヒーを買うときは、次のような選び方があります。
- ミルクとの相性で選ぶ
- ホットorアイスで選ぶ
- カフェインのカット率で選ぶ
- 容量で選ぶ
ミルクとの相性で選ぶ
ブラックのインスタントコーヒーの場合は、ミルクとの相性で選ぶのもおすすめです。
ミルクと好相性の商品であれば、その日の気分に合わせてブラックコーヒー、あるいはミルクコーヒーと変えられますよ。
商品パッケージにミルクを使った飲み方の記載があれば、そのインスタントコーヒーはミルクと相性が良いといえますので、確認してみてくださいね。
ホットorアイスで選ぶ
インスタントコーヒーには、お湯を注いで作るタイプ(ホット)と冷たい水で作るタイプ(アイス)、またその両方で作れる商品があります。
温かいコーヒーを飲むことが多い場合は、お湯を注いで作るタイプが良いでしょう。
アイスコーヒーが好きな方は、冷たい水で作る商品がおすすめです。
季節や気分次第で変えたいのであれば、お湯と冷たい水の両方で作れるタイプが良いといえます。
カフェインのカット率で選ぶ
カフェインの摂取を控えたいのであれば、カフェインレスのインスタントコーヒーを選ぶと良いですが、その際はカフェインのカット率を確認すると良いでしょう。
カフェインのカット率は、商品によって異なります。パッケージに記載されていることが多いので、チェックすることをおすすめします。
カフェインレスのインスタントコーヒーにはどんな商品があるかは、当ブログの以下の記事で紹介していますので、気になった方はご参考ください。
容量で選ぶ
コスパを重視するのであれば、容量で選ぶのがおすすめです。
瓶やジッパーバッグのインスタントコーヒーの場合はグラム、スティックのインスタントコーヒーは数杯~数十杯単位で販売されています。
毎日飲む方や自分以外の人と一緒に飲むのであれば、容量が多い商品がおすすめです。一般的に、1杯分の価格が安くなります。
たまに飲む程度であれば、容量が少ない商品で良いといえます。
インスタントコーヒーの主な商品
インスタントコーヒーは、以下の通り様々なメーカーやコーヒーチェーン店などから商品が販売されています。
メーカー名/コーヒーチェーン店名 | ブランド名/シリーズ名 |
---|---|
UCC | THE BLEND(ザ・ブレンド) |
おいしいカフェインレスコーヒー | |
珈琲探求 | |
味の素AGF | ブレンディ(R) |
ちょっと贅沢な珈琲店 | |
MAXIM(マキシム) | |
ネスレ日本 | ネスカフェ エクセラ |
ネスカフェ ゴールドブレンド | |
ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス | |
ネスカフェ アイスブレンド | |
ネスカフェ 香味焙煎 | |
ネスカフェ ふわラテ | |
ネスカフェ ホイップタイム | |
スターバックスコーヒー | スターバックスヴィア(R) |
ドトールコーヒー | 香り豊かなおいしい一杯/香り芳ばしおいしい一杯 |
ブルーボトルコーヒー | インスタントコーヒー |
商品によって特徴が異なるので、色々試してみてお気に入りの商品を見つけると楽しいでしょう。
なお上記のインスタントコーヒーは、スーパーマーケットやドラッグストア、コーヒーチェーン店、通販サイトなどで手に入ります。
インスタントコーヒーについてよくある質問

最後に、インスタントコーヒーについてよくある質問とその答えをお届けします。
- Qインスタントコーヒーを美味しく作るコツは?
- A
基本的に商品パッケージに記載されている作り方に従えば、美味しく仕上がります。
お湯で作る場合は、軟水のミネラルウォーターもしくは水道水を沸かすのがおすすめです。
温度は90度程度が良いでしょう。
- Qインスタントコーヒーはいつまで美味しく飲める?
- A
商品を開けた場合は、1カ月ほど美味しく飲めます。
賞味期限まで日があっても、開封したら早めに飲むのがおすすめです。
- Qインスタントコーヒーは体に悪い?
- A
インスタントコーヒーは、適量に飲めば体に大きな影響を与えるリスクは低いでしょう。
ただ体質によっては合わない場合もあるため、飲んでみて自分に向いているかを見極める必要があります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
インスタントコーヒーとは、「コーヒー液を粉末・顆粒状にした商品」です。
インスタントコーヒーには、このようなメリットがあります。
・お湯を注ぐだけでコーヒーを作れる
・自宅外でも気軽に楽しめる
・好みの味わいに調整できる
・アレンジしやすい
・カフェインレスタイプもある
一方でこんなデメリットもあるため、注意も必要です。
・レギュラーコーヒーと比べて風味が劣る傾向にある
・スティックタイプだと添加物が含まれている
・飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取になる
インスタントコーヒーは、こんな人におすすめできます。
・コーヒーを気軽に作って楽しみたい
・好きな濃さのコーヒーを簡単に作りたい
・アレンジコーヒーを手軽に作ってみたい
この記事が、インスタントコーヒーに興味のある方の参考になれば幸いです!
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