コーヒーにノンカフェインはない!?カフェインレスとデカフェとの違い

基礎知識

ノンカフェインのコーヒーってあるのかな?

ノンカフェインのコーヒーがあったら、どんな商品があるのかを知りたい!

今この記事を読んでいる方は、このようなことを思っているかもしれませんね。

わたしも、カフェインレスコーヒーに興味を持ってから「ノンカフェイン」という言葉にも出合って意味を理解しました。

そして「ノンカフェインコーヒーって存在するのかな?」と興味が沸くように。

詳しくは後で紹介しますが、調べてみると「ノンカフェイン」とは「原料にカフェインを含まない」という意味でした。

そして、コーヒーにはノンカフェインの商品は存在しないことが判明!

ただし、「コーヒーに似たノンカフェイン飲料」はあることがわかりました。

この記事でわかること
  • コーヒーにノンカフェイン飲料がない理由
  • ノンカフェインとカフェインレス・デカフェとの違い
  • コーヒーに似たノンカフェイン飲料とは?
  • コーヒー風ノンカフェイン飲料のメリットとデメリット
  • コーヒー風ノンカフェイン飲料がおすすめのシーン

読んでいただければ、コーヒーにノンカフェインの商品は存在しない理由やコーヒーに似たノンカフェイン飲料の特徴がわかると思います。

ノンカフェインのコーヒーについて疑問に思っている方の参考になれば嬉しいです!

コーヒーにノンカフェイン飲料がない理由

冒頭でも説明したように、コーヒーにはノンカフェイン飲料はありません。

「ノンカフェイン」が「原料にカフェインが全く含まれていない」という意味だからです。

コーヒーの原料である生豆にはカフェインが含まれています。

なので、コーヒーに対して「ノンカフェイン」が付くことはありません。

ノンカフェインと付くのは、カフェインが含まれていない原料を使用した飲み物です。

たとえば、ハーブティーや麦茶などが該当します。

ノンカフェインとカフェインレス・デカフェとの違いは?

ここまでお読みになり、こんなことを思った方もいるのではないでしょうか。

ノンカフェインと、カフェインレスやデカフェとの違いって何?

カフェインレスやデカフェというのは、コーヒーの場合は「原料の生豆からカフェインを除去する」という意味です。

しかし、カフェインを全て取り除いているわけではありません

商品によって異なりますが、カフェインレスコーヒーやデカフェコーヒーと呼ばれるコーヒーのカフェインの除去率は、90%以上です。

つまり、少量のカフェインが含まれています。

種類意味
ノンカフェイン・原料にカフェインを全く含まない

・コーヒーの場合、原料の生豆にはカフェインが含まれているため、コーヒーに対しては「ノンカフェイン」と付くことはない
カフェインレス・デカフェ・原料からカフェインを除去する

・コーヒーの場合、カフェインは90%以上除去されている

カフェインレスやデカフェについては、当ブログの以下の記事でも説明しています。興味がありましたら、ご覧ください。

「コーヒー風」のノンカフェイン飲料はある

チコリコーヒー

ノンカフェインのコーヒーは存在しませんが、「コーヒー風」のノンカフェイン飲料はあります。

これは「コーヒーの味わいに似た、カフェインを含まない飲み物」のことです。

たとえば、以下がコーヒー風のノンカフェイン飲料になります。

飲料名原料特徴
たんぽぽコーヒーたんぽぽの根たんぽぽの根を乾燥・焙煎して挽いたものに、成分を抽出して作られる
チコリコーヒーチコリ(キク科のハーブ)の根チコリの根を乾燥・焙煎して挽いたものに、成分を抽出して作られる
玄米コーヒー玄米玄米を遠赤外線で焙煎し、黒焼きにしたものを使う
大豆コーヒー大豆大豆を焙煎して粉末にしたものに、成分を抽出して作られる
穀物コーヒーライ麦や大麦、チコリなどの穀物ブレンドされた穀物を焙煎して粉末にしたものに、成分を抽出して作られる
小豆コーヒー(ヤンノーコーヒー)小豆小豆を焙煎して粉末にしたもの(ヤンノー)に、お湯を注いで作られる

上記を見てお分かりいただけるように、原料はコーヒーの生豆ではありません。

「コーヒー」と付いていますが、厳密にはコーヒーではなく、コーヒーに似た味わいを実現できる飲み物なのです。

コーヒー風ノンカフェイン飲料のメリット

コーヒー風ノンカフェイン飲料には、次のようなメリットがあります。

・カフェインの摂取を防げる
・コーヒーと似た味わいを楽しめる
・様々な栄養素を摂れる

カフェインの摂取を防げる

何と言っても、カフェインの摂取を防げます。使われている原料にはカフェインが含まれていないからです。

カフェインレスコーヒー・デカフェコーヒーは、ごくわずかではありますがカフェインが含まれています。

適度な量を飲めば問題ありませんが、飲み過ぎるとその分カフェインも摂取してしまうことになります。

コーヒー風ノンカフェイン飲料であれば、たとえ多く飲んでもカフェインの大量摂取にはつながりません。

カフェインに敏感な人であっても、心配せず飲めるでしょう。

コーヒーと似た味わいを楽しめる

コーヒーと似た味わいを楽しめます。使われている原料が、コーヒーと似たような味を再現できるものだからです。

たとえば、チコリコーヒーの原料であるチコリは、コーヒーと通ずる香ばしさとほろ苦さがあります。

「コーヒー好きだけれど、カフェインを摂りたくない」という願いが叶うのです。

様々な栄養素を摂れる

様々な栄養素を摂れることもメリットです。

「コーヒー風」のノンカフェイン飲料はある」で取り上げた飲料を例に挙げると、それぞれには以下の栄養素が入っています。

飲料名主な栄養素
たんぽぽコーヒー・カリウム
・鉄分
・イヌリン
・カルシウム
・ビタミンC など
チコリコーヒー・イヌリン
・マンガン
・ビタミンB6 など
玄米コーヒー・ファイトケミカル
・食物繊維
・ギャバ など
大豆コーヒー・大豆イソフラボン
・カルシウム
・マグネシウム
・鉄分
・ビタミンB群 など
穀物コーヒー・イヌリン
・食物繊維
・カリウム など
小豆コーヒー(ヤンノーコーヒー)・ポリフェノール
・ビタミンB1
・食物繊維 など

原料によって含まれる栄養素は異なりますが、摂ることでその栄養素が体にもたらす健康効果も得られます。

たとえば、たんぽぽコーヒーに含まれるイヌリンは、善玉菌のエサになるため、腸内環境の改善を期待できるといわれています。

コーヒーに近い味わいを楽しみながら、体に良い栄養素を多く摂れるのです。

コーヒー風ノンカフェイン飲料のデメリット

コーヒー風ノンカフェイン飲料にはメリットがある一方、こんなデメリットもあります。

・一般的なコーヒーに慣れ親しんでいると物足りない
・アレルギーがあると飲めない
・種類によっては商品数が少ない

一般的なコーヒーに慣れ親しんでいると物足りない

カフェインを含む一般的なコーヒーに慣れ親しんでいると、コーヒー風ノンカフェイン飲料は物足りなさを感じるかもしれません。原料はコーヒー生豆ではないからです。

カフェインレスコーヒー・デカフェコーヒーの原料は、カフェインがカットされているものの、一般的なコーヒーと同様のコーヒー生豆です。

なので、商品によって異なりますが、一般的なコーヒーとあまり変わらない味わいを楽しめます。

しかし、コーヒー風ノンカフェイン飲料の原料は「コーヒーに似た味わいを再現できるもの」なので、コーヒーと同じ味にはなりません

一般的なコーヒーと同じような味わいが欲しいのであれば、カフェインをわずかに含みますが、カフェインレスコーヒー・デカフェコーヒーを飲むのが良いでしょう。

アレルギーがあると飲めない

コーヒー風ノンカフェイン飲料によっては、アレルギーがあると飲めない場合があります。

該当するコーヒー風ノンカフェイン飲料は、以下の通りです。

飲料名おすすめできない人
たんぽぽコーヒーキク科の植物(ブタクサやキクなど)にアレルギーがある方
チコリコーヒー
玄米コーヒーお米アレルギーの方
大豆コーヒー大豆アレルギーの方
穀物コーヒーキク科の植物にアレルギーがある方(コーヒーの原料にチコリが含まれる商品もあるため)

コーヒー風ノンカフェイン飲料を飲みたいときは、アレルギー反応を起こさない原料のものを飲むという選択が必要になります。

種類によっては商品数が少ない

コーヒー風ノンカフェイン飲料は、種類によっては商品数が少ないといえます。

わたしが調べた限りですが、たんぽぽコーヒーやチコリコーヒーはある程度展開されているものの、他のコーヒーはあまり多いとはいえない印象です。

地域によって異なると思いますが、スーパーマーケットやコンビニといった身近なお店では多く見つけられないこともあるかもしれません。

このため、「たくさんの商品の中から自分好みを見つけたい」と思っても、種類によっては実現するのは難しいでしょう。

コーヒー風ノンカフェイン飲料がおすすめのシーン

夜のコーヒータイム

コーヒー風ノンカフェイン飲料は、こんなときにおすすめです。

・コーヒーが好きだけれど、カフェインは摂りたくない
・就寝前のリラックスタイムにコーヒーを飲みたいけれど、カフェインが気になる

コーヒー風ノンカフェイン飲料であれば、コーヒーに似た味わいを楽しみながら、カフェインの摂取を避けられます。

妊娠中や授乳中の方、カフェインに敏感な方など、カフェインを避けたほうが良い方に向いているでしょう。

また、寝る前のリラックスタイムにも良いです。

覚醒作用のあるカフェインを含んでいないので、睡眠に影響するリスクが低いです。

厳密にはコーヒーではありませんが、似ている味わいなので満足できるかもしれません。

まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

コーヒーには、ノンカフェインの商品はありません。

コーヒーの味わいに似たノンカフェイン飲料であれば、存在します。

コーヒー風ノンカフェイン飲料のメリットは、以下の通りです。

・カフェインの摂取を防げる
・コーヒーと似た味わいを楽しめる
・様々な栄養素を摂れる

ただし、以下のようなデメリットもあります。

・一般的なコーヒーに慣れ親しんでいると物足りない
・アレルギーがあると飲めない
・種類によっては商品数が少ない

コーヒー風ノンカフェイン飲料は、こんなときにおすすめです。

・コーヒーが好きだけれど、カフェインは摂りたくない
・就寝前のリラックスタイムにコーヒーを飲みたいけれど、カフェインが気になる

この記事が、コーヒー風ノンカフェイン飲料に興味のある方の参考になれば幸いです!

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